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韓国旅行のベストシーズンって?

日本のお隣の国・韓国は、気軽に行ける旅行地として人気です。ここでは韓国旅行のベストシーズンを「季節」と「価格」の2つの観点から紹介します。
気候的に過ごしやすいのは4〜5月と10〜11月

韓国は日本と同じように四季のある国で、行く時期により楽しめるアクティビティや、過ごしやすいかどうかが異なります。
韓国旅行のベストシーズンはズバリ、4〜5月と10〜11月です。韓国は夏は日本と同じように暑さが厳しく、冬は場所によっては氷点下を下回ります。そのため、春や秋が一番過ごしやすく、旅行にはベストなシーズンなんです!
ただ、夏や冬は韓国ならではのイベントやアクティビティが楽しめる季節でもあります。韓国旅行初心者の人は春や秋、韓国に何度も行ったことのある上級者の人は、夏や冬にあえて行ってみるのもおすすめです。
一番安いシーズンは12〜2月の寒い時期

韓国、特に北部(ソウルや江原道など)は冬にとても冷え込みます。最も寒い時期になると、気温が氷点下を下回り、外出する際は防寒対策が欠かせません。そのため、韓国は冬季が最も旅費が安くなります。
首都であるソウルの冬は、ダウンジャケットやダウンコートを着ることは当たり前。また、マフラーや手袋など小物の準備も必要です。
ただし、防寒対策さえしっかりしていれば、十分楽しむことができるので、なるべく安く行きたい人は、むしろベストシーズンといえるかもしれません。
名節(旧正月・秋夕)の時期は要注意

韓国旅行の時期選びで気をつけたいのが、名節(명절/ミョンジョル)と呼ばれる大型連休のシーズンです
韓国の名節には、毎年1月末〜2月頃に訪れる旧正月(ソルラル)と、9月頃の秋夕(チュソク)があります。どちらも日本のお正月やお盆のような位置づけで、家族が実家に集まりご先祖に感謝する大切な祝日です。
この期間は、韓国全土で旅行や帰省による移動が発生するため、旅行者にとってはいくつか注意点があります。
まず、交通渋滞や混雑が非常に激しい点です。KTXや高速バスは何週間も前から予約でいっぱいになり、当日の移動が難しくなることも少なくありません。特に地方都市への移動は、数時間の遅れや運賃の高騰も覚悟が必要です。
さらに、名節中は多くの店や飲食店が休業します。観光地や大型デパートは営業することもありますが、地元の食堂や市場、カフェなどは休みになるケースが多く、現地グルメを楽しみにしている人にとっては少し不便です。
もちろん、伝統行事や家族団らんのあたたかい雰囲気が街に漂い、名節ならではの特別な体験ができるのも魅力のひとつです。ただし、計画性が何より大切なので、もしこの時期に旅行する場合は、宿や交通の予約を早めに済ませ、営業している店や施設の情報を事前に調べておくと安心です。
いつ行っても楽しい!韓国の季節ごとの楽しみ方
韓国旅行は、どの季節に訪れても違った魅力に出会えるのが大きな魅力です。春は桜や新緑が街を彩り、夏は海辺やナイトマーケットで活気あふれる時間を楽しめます。秋は紅葉と歴史的な街並みが調和し、冬はイルミネーションや雪景色に包まれた風情ある風景が広がります。
季節ごとの見どころや過ごし方を知っておけば、より充実した旅行になること間違いなしです!ぜひ自分にぴったりの季節を見つけて、韓国を訪れてみてください。
春|桜の季節到来!花と新緑を楽しもう

3月の終わりごろから、段々と春の陽気に。韓国も日本と同様に桜を楽しむ文化があり、桜の開花が始まると名所は多くの人でにぎわいます。
ソウル市内でおすすめの桜の名所は「石村湖(석촌호수/ソクチョンホス)」。石村湖は蚕室にある湖のある公園で、ロッテワールドタワーや、ロッテワールドと一緒に写真を撮るのがお決まりなんです!

夜になると桜並木がライトアップされ、さらに幻想的な雰囲気に。湖をぐるっと一周するだけでも、ロマンチックな時間を過ごせます。
桜の開花時期:ソウルは4月初旬、釜山は3月下旬(時期により多少前後します)
おすすめの桜の名所:ソウルの石村湖・景福宮・汝矣島、釜山の南川洞桜通り、鎮海(チネ)の軍港祭りなど

また、桜が散った後は本格的な新緑のシーズンが始まります。カフェの窓から見える街路樹も青々と色づき、その時期だけのさわやかな一枚を撮影できますよ。
韓国は桜以外にも、バラやモクレン、レンギョウなどの花も楽しめます。開花時期に訪れる際には名所に足を運んでみてくださいね。
夏|暑い夏にこそ食べたいグルメを堪能!

韓国は、夏になると各地で激しい暑さに見舞われます。そのため、長時間外で歩き回っていると体力をかなり消耗することに。この季節はカフェ休憩などをはさみながら、休み休み観光することがおすすめです。

そんな暑い日には、この時期しか食べられないグルメを楽しむのがおすすめ。韓国の夏に食べる代表的なメニューが「コングクス(콩국수)」。コングクスは、冷たい素麺を豆乳のスープとともにいただく料理です。韓国では夏になると、冷麺屋やカルグクス屋などでコングクスの販売が始まります。日本でいう冷やし中華のような夏ならではのメニューなんです!
ソウル市内で人気のコングクス店:晋州チプ(진주집/チンジュチプ)、イム・ビョンジュ山東ソンカルグクス(임병주산동칼국수/イム・ビョンジュサンドンソンカルグクス)、晋州会館(진주회관/チンジュフェグァン)など

日本でもなじみのある冷麺も夏に人気のメニューのひとつ。冷麺は冬でも食べられますが、暑い夏に食べる冷麺は絶品!筆者のおすすめは「乙蜜台(을밀대/ウルミルデ)」の水冷麺。ぜひ食べに行ってみてください。
ソウル市内で人気の冷麺店:乙蜜台(을밀대/ウルミルデ)、平壌麺屋(평양면옥/ピョンヤンミョノク)など

また、海水浴を楽しめるビーチがある釜山や済州への旅行もおすすめ。どちらも夏休みの旅行に人気エリアで、海のある景色はもちろん、新鮮な海鮮グルメも楽しみのひとつです。
秋|歴史ある街並みと紅葉が織りなす、絶景の季節

ベストシーズンである秋は、各地で紅葉を楽しめます。ソウルも例外ではなく、景福宮や昌徳宮などの歴史的建造物は紅葉スポットとしても人気です。観光スポットだけでなく、公園の木々や街路樹も一気に赤や黄色に色づき、散策しているだけでもムードを感じられます。

ちょっと変わった紅葉スポットに行ってみたい人は、龍山公園(용산공원/ヨンサンコンウォン)がおすすめ。
元米軍基地を公園として開放したこの公園は、米軍の住居として使っていたレンガ造りの家が点在している風景が特徴。韓国にいながら、別の国にいるようなおしゃれな写真を撮影できます。

また、ソウルでは毎年9月末〜10月初旬に花火大会が開催されます。「ソウル世界花火祭り」と題し、毎年汝矣島付近で行われており、多くの人が訪れる一大イベントです。
また、釜山でも11月に大きな花火大会が開催されます。8万発もの花火が打ち上げられるほか、広安大橋と海、そして花火のコントラストが美しい絶景が魅力です。
ソウル世界花火祭り:毎年9月末〜10月初旬に開催(2025年は未定)
釜山花火祭り:毎年11月ごろ(2025年は未定)
冬|雪に包まれた極寒のソウルは楽しみがいっぱい!

韓国、特にソウルや江原道などの北部は、冬の寒さが厳しいエリアです。冬は雪が降ることもあり、一面真っ白な幻想的な景色が見れることも。
雪の中の旅行は大変ですが、日本の降雪地帯などと比べるとそこまで積雪量は多くないので、注意報や警報が出ていない限りは安全に観光を楽しめます。

寒い季節にこそ堪能できるのが、韓国の熱々グルメ!一年中食べられるものではありますが、あたたかい店内で食べる鍋料理は絶品です。
タッカンマリやカムジャタン、コプチャンチョンゴル(ホルモン鍋)などの鍋料理はまさに冬にぴったりの料理なので、冬に訪れた際はぜひ鍋料理で体をあたためてくださいね。

また、韓国の冬グルメとしてはずせないのが「寒ブリ(대방어/デパンオ)」。脂が乗ったブリのお刺身は、冬の風物詩として現地の人に親しまれています。
レモンを少し絞って、海苔やごま油と一緒に食べるブリのお刺身は、韓国のお酒・ソジュとも好相性!複数人で食べる場合は「メウンタン(매운탕)」という辛い鍋を注文するのもお忘れなく。海鮮ダシが効いたスープは体をポカポカとあたためてくれます。

冬に体験したいアクティビティは、「ソウル広場でのスケート」。毎年冬は、市庁駅近くのソウル広場にスケートリングが登場!1時間1,000円(スケート靴やヘルメットのレンタル料金込み)と、とてもリーズナブルな価格でスケートにチャレンジできます。
寒さが厳しいソウルならではのアクティビティなので、冬に旅行をする人はぜひ挑戦してみてください!
ソウル広場 スケート場:毎年12〜2月ごろに開催
自分にベストなシーズンを見極めて韓国旅行を満喫!
韓国旅行は季節ごとに異なる魅力があり、いつ訪れても楽しめるのが魅力です。桜や紅葉が美しい春秋は観光に最適で、夏は海やフェス、冬は雪景色やグルメが楽しめます。
ただし、名節シーズンは混雑や休業に注意が必要です。自分の旅の目的や好みに合わせて時期を選べば、より思い出深い旅行になるでしょう。この記事を参考に、最高のタイミングで韓国の魅力を堪能してください!