SUMMARY
時差がない韓国は2泊3日でも楽しめる

韓国は日本から一番近い海外で、東京からは飛行機で2時間半で行くことができます。時差がなくアクセスも良いことから、気軽に海外旅行を楽しめる国として人気です。
旅行の計画を立てる際にまず悩むのが日程。時差がある国での短期滞在は、スケジュールを立てることが難しく「高いお金を払って行ったのに思う存分遊べなかった…」と後悔することもしばしば。その点韓国は弾丸旅行ができるほどに近いため、2泊3日でも十分楽しめます。
この記事では、ガイドブック編集に携わる現地在住エディターが2つのモデルコースを紹介。費用や持ち物なども詳しく紹介するので、ぜひ旅の計画の参考にしてみてくださいね。
2泊3日の韓国旅行の費用(予算)

2泊3日の韓国旅行の費用は大体5〜6万円程度(※)と考えておきましょう。安く済ませようと思えば食費や宿泊費を節約することも可能です。
航空券や宿泊費などの予算をそれぞれ表にまとめたので、参考にしてみてください。
※4つ星ホテルを2名で利用し、海外旅行保険がカード付帯である場合のおおよその価格(2025年4月現在)
項目 | 金額 |
---|---|
航空券 | 2〜3万円 |
宿泊費 | 1万4000円(1泊7000円) |
食費 | 2万円 1食3000円で計算×5食 カフェなどの間食5000円 |
交通費 | 1000〜2000円 |
eSIM | 500円(10GB) |
計 | 5万5000〜6万6000円 |
また、韓国・ソウルはツアーも豊富です。ツアーの場合は航空券+宿泊費で3万円程度が最安価格。これに食費や交通費をプラスすると自分でそれぞれ予約するのとあまり変わりません。最安価格のツアーは出発・到着時刻が選択できなかったり、ホテルのランクが低かったりと、やや不便なので、ある程度のホテルランクや、時刻をざっくり選択できるものにしましょう。
韓国はツアーでなくても観光がしやすいので、航空券と宿泊施設をそれぞれ自分で予約することをおすすめします。
まずはソウルのメインエリアを知ろう

ソウルには大きく分けて8つのエリアがあります。観光地や話題のショップが密集しているエリアの位置関係を知ることで、コースづくりがしやすくなるので、まずは上の画像をチェックしてみてください。
上の画像を見て分かる通り、ソウルは上下より左右に長い都市です。そのため、コースを決めるのであれば左側、中心、右側でそれぞれ行く日を分けると上手く回れます。
1日目に中心の鍾路・東大門エリア、2日目は右側の聖水洞・漢南・江南エリア、3日目に弘大・ヨイドエリアを回る…といった風に、まずは何日目にどこのエリアへ行くか大雑把に決めるとコースを設定しやすくなります。
【女子旅編】韓国旅行・2泊3日モデルコース

まずは、女子旅におすすめの2泊3日のモデルコースを紹介します。女子旅はショッピングとカフェ巡りをメインにコースを組みました! 韓国のトレンドスポットを巡りたい人は是非チェックしてみてください。
※お昼入国、お昼出国でスケジュールを組んでいます
1日目
- ホテル到着&チェックイン
- 弘大周辺でショッピング
- 延南洞のカフェでひと息
- 合井の大型スーパーでおみやげハント
- ディナー

空港鉄道で乗り換えなしで行ける「弘大」。弘大はリーズナブルなアパレルショップや、韓国のファストファッションブランドの路面店が密集した若者に人気のエリアです。少し歩けばおしゃれなカフェが多い延南洞や延禧洞にもアクセスできるため、女子旅の拠点にぴったり。
ホテルのチェックインが済んで身軽になったら、早速弘大周辺でショッピング!免税ができる場合もあるのでパスポートは必ず持ち歩きましょう。

疲れたら延南洞のカフェでひと休み。休憩後は6号線合井駅近くの大型スーパー・ホームプラスでおみやげを探してみてください。ついでにホテルで食べる用のお菓子やお酒を調達しても◎

一度ホテルに戻って買い物の荷物を整理したら、ディナーに行きましょう。ディナーの場所は周辺の弘大はもちろん、おしゃれなダイニングやレストランが多い望遠洞エリア、延南洞エリアまで足を運んでみることもおすすめ。
食後はホテルでゆっくり休んでも良いですが、まだ体力がある人はおしゃれなバーや居酒屋をハシゴするのも楽しいですよ。
弘大周辺でおすすめのお店
2日目
- 聖水洞を開拓!
- 話題のレストランでランチ
- 漢南洞の人気ショップ巡り
- センスフルなカフェへ
- おしゃれな韓国料理ディナー

2日目は今ホットなショッピングエリア聖水洞と漢南洞で人気のショップを巡り!どちらのエリアも最先端ブランドの路面店や、セレクトショップが密集しているので気になるお店をチェックして細かいコースをあらかじめ決めておくと効率良くお店を回れます。

ランチやカフェは聖水か漢南どちらかで済ませて、夜は聖水・漢南からアクセスしやすい狎鷗亭や龍山、新沙へ行くこともおすすめ。どちらも話題のお店が多いので、東京ではなかなか味わえないおいしい韓国料理にありつけること間違いなしです!
聖水洞周辺のおすすめのお店
漢南洞周辺でおすすめのお店
coming soon…!
3日目
- ベーカリーカフェでブランチ
- オリーブヤングでコスメハント
最終日は細かい予定は決めず、のんびり過ごすことがおすすめです。帰りの便まで余裕があれば、朝にゆっくり荷造りをして、チェックアウト後にカフェでブランチを食べるのも◎
買い逃しがないように、オリーブヤングの大型店舗でコスメをチェックするのも忘れずに!
ソウルでおすすめのブランチカフェ
旅のヒントを解説!
今注目のお買い物エリアは大きく分けて弘大・漢南洞・聖水洞の3つです。明洞や東大門も人気のエリアではありますが、外国人旅行者向けのお店が多く、最新のトレンドアイテムは手に入りにくいことも…。上記の3エリアを中心にSNSなどで自分好みのショップを調べてみてください!漢南洞と聖水洞は立地的に近いので、2日目にまとめたこともポイントです。
また、この3エリアにはインスタ映え必至のおしゃれなカフェも豊富です。ショッピングの休憩がてらに目当てのカフェを訪問しましょう。
【家族旅行編】韓国旅行・2泊3日モデルコース

1日目
- ホテル到着&チェックイン
- 明洞で屋台飯を堪能
- 百貨店やコスメショップでショッピング
- チェーンカフェで小休憩
- ディナー

家族旅行では韓国の有名な観光地をおさえることが大事! ホテルは明洞や鍾路周辺のアクセスしやすいエリアを選びましょう。ホテルにチェックインしたら、早速明洞へ移動し屋台飯を堪能! 明洞には百貨店やコスメショップが密集しているので、屋台飯を楽しみつつショッピングをすることが定番です。
ショッピングに疲れたら利用しやすいチェーンカフェで休憩。明洞にはA TWOSOME PLACEやHOLLYSなどのチェーンカフェがたくさん! おなじみのスタバも数店舗あるので、近くの店舗を訪問してみてくださいね。

一日の終わりはホテルから近いエリアで名物のサムギョプサルがおすすめ! サムギョプサルはおいしいといわれているお店がたくさんあるので、ホテルのスタッフに周辺のおすすめのお店を聞いたり、NAVER MAPなどで人気のお店を探したりしてみましょう。
2日目
- ロッテワールドタワーでソウルを一望&ショッピング
- 建物内のフードコートで軽めのランチ
- 広蔵市場でローカルフードを食べる
- カフェ休憩&東大門見物
- タッカンマリをいただく

ソウルのシンボルの一つでもあるロッテワールドタワー。大型百貨店はさまざまな施設が充実しているので、家族連れの旅行にぴったりなスポットです。とくにおすすめなのが、ソウルを一望できる展望台のソウルスカイ。地上555mの高さから見るパノラマビューは一見の価値アリです!
中高生のお子さんとの旅行であれば、ザ・現代ソウルという汝矣島にあるデパートも◎。流行のブランドが一度に見られるほか、漢江にも近いので、一度で2つの人気観光スポットを満喫できます。
ショッピングが終わったら、デパートの中にあるフードコートでサクッとランチ。フードコートは各自別のお店で注文でき、一度にさまざまな料理を食べられることが最大の魅力です。

デパートを堪能した後は、東大門エリアに移動。必訪スポットである広蔵市場でローカルフードを食べましょう!トッポッキや麻薬キンパ、クァベキ、ピンデトッなど食べるべきものがとても多いので、お腹が空いている状態での訪問がベターです。
食べ歩きが終わったら、歩きorバスで東大門へ移動! ニューニューなどの激安ショップや有名観光スポットDDPを見物し、疲れたらカフェで休憩を。

東大門見物が終わりお腹が空いたら、必ず食べておきたいタッカンマリを食べにGO! 東大門エリアにはタッカンマリ通りなる場所があり、「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」はとくに人気のお店です。休日は20〜30分ほど待つので、時間に余裕を持って訪れましょう。タッカンマリ通りにはほかのお店もありますが、待ってでもこのお店で食べることがおすすめです!
3日目
- 鍾路エリアで歴史散歩
- 安国・景福宮周辺で韓国料理を食べる

鍾路には景福宮や昌徳宮、北村韓屋マウルなど歴史スポットが豊富。ビルの中に大きな歴史的建造物があることも、ソウルならではです。景福宮は日本語による解説ツアーも1日に2回(10:00〜、14:30〜)実施しており、10名以下であれば予約は不要なので、ぜひ利用してみてください!
歴史散歩が終わったら最後に韓国料理ランチ!おしゃれなベーカリーカフェも多いので、ブランチをすることもおすすめです。
2泊3日の韓国旅行で必要な持ち物・手続き

K-ETA・入国申告
K-ETAとはビザ(査証)を取得せずに、短期観光・商用を目的として韓国へ入国する渡航者を対象とした電子渡航認証です。2021年9月1日から運用が開始されていて、出発の72時間前までに申請をする必要があります。申請をすれば入国申請書の提出は不要です!
ただし、日本国籍の渡航者は2025年12月31日までK-ETAの申請が免除されています。K-ETAを申請しない人は、3日前〜前日までに電子入国申告をしておきましょう(※)。
※2025年12月までは従来の紙による入国カードの提出も可能です
海外旅行保険
海外旅行をする際に忘れがちな海外旅行保険。クレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合は、予め保険が適用される条件を確認し、旅の準備を進めましょう。中には、航空券やホテル、空港までの移動でクレジットカードを使用しないと、保険の適用外になってしまうこともあります。
海外旅行保険付帯のクレジットカードを持っていない場合は、別途海外旅行保険に申し込んでおく必要があります。申し込みはインターネットのほか、空港にも保険会社のカウンターがあるので、利用しやすい方法で予約をしておきましょう。
インターネット(Wi-FiやSIM)
旅行ガイドなどをお願いしていない場合、インターネットの力なくして旅行するのは至難の業。数年前まではポケットWi-Fiを借りて持ち歩くのが一般的でしたが、最近はSIMやeSIMを利用する人が多いです。ポケットWi-Fiは荷物になるほか充電の消費を気にしなければならないので、そういった面でもやはりSIMやeSIMが楽。
eSIM対応のスマートフォンを持っている場合はeSIM、非対応の場合はSIMカードを予約しましょう。eSIMは購入からアクティベートまで全てをインターネットで完結できるため、時短できて便利です。SIMカードの受け取りを韓国の空港にしている場合は、空港到着後にカウンターまで受け取りに行かなければならないので、注意が必要です。
事前に両替はしなくてもOK
円からウォンへの両替は、韓国でおこなう方がお得です。現在はWOWPASS(ワオパス)などで楽に両替ができるようになったので、必要な現金を円で持って行きましょう。
必要な持ち物
2泊3日の韓国旅行に必要なものをピックアップしました! 旅行の準備の参考にしてみてください。
必ず必要なもの
着替え(2日分)
歯ブラシ
化粧品(スキンケア+メイク用品)
充電器とコード
常備薬
あると便利なもの
エコバッグ
クレジットカード
ウェットティッシュ
タンブラー
休足時間などの足の疲れをとるもの
胃薬や整腸剤
冬に必要なもの
マスク
ダウンジャケット(長めのものがおすすめ)
厚めの靴下(日数分)
カイロ
韓国旅行の気になるQ&A

一番安い時期っていつ?
韓国旅行が一番安い時期は1月中旬〜2月ごろ。韓国(特にソウルや江原道)は冬の季節になると気温が氷点下を下回るほどとても寒くなるため、旅行もそのぶん過酷になります。寒さが苦手な人にはおすすめしませんが、寒い中食べる韓国料理はとてもおいしいので、「日本とは違う冬を体験してみたい!」という人は冬の渡韓も検討してみてください!
治安は良いの?
場所によって治安が良くないと言われている地域がありますが、観光地であればあまり神経質にならなくて大丈夫です。ただし、繁華街を深夜に出歩いたり、クラブへ行ったりすればトラブルに巻き込まれる可能性も高まります。学生や女性の単独行動は特に注意しましょう。
ソウル市内まで最速で行く方法は?
ソウル市内のどこのホテルに泊まるかで変わってきますが、ひとまずソウル駅まで最速で行く方法はタクシーもしくはAREXです。
タクシーは到着してすぐに乗れて、道が混んでいなければ40〜50分で到着します。AREXは出発時間から40分くらいで着きますが、本数が少ないためタイミングによっては発車まで待たなければならなくなることも…。タクシーも渋滞にはまれば1時間以上かかってしまうこともあるので、確実に早く行ける方法ではありません。
AREXの時間や渋滞などを考えることが面倒な人は、空港鉄道を利用することが無難。ソウル市内に早めに出たい人はよりソウルに近い金浦空港着の航空券を手配することも一つの手です。
ソウルで朝ごはん何を食べればいい?

ソウルは朝早くから営業しているお店が少なく、朝ごはんも食べられるものが限られます。編集部のおすすめはキンパ屋さんで韓国風の海苔巻きを食べること! キンパ屋さんは、ソウル市内であればどんなエリアでも数店舗お店があり、朝早くから営業しているため利用しやすいことが魅力です。
「キンパの気分じゃない…」という人は24時間営業の食堂や、コンビニ飯やファストフードに挑戦するのも◎。おしゃれなエリアでブランチを食べるのも今っぽい朝食の楽しみ方です。
2泊3日の韓国旅を充実させよう!
「パスポートが必要な国内旅行」といわれるほど身近な国、韓国。日本語の案内が多く、言葉を話せなくても楽に観光ができるため、初めての旅行にも最適です。2泊3日であれば週末に行って帰って来れるため、3連休にサクッと行ったり、1日有給を取って訪れたりできることもうれしいポイント。この記事を参考にぜひ韓国旅行を楽しんでみてくださいね!